Information

高崎市美術館開館20周年記念コレクション展「20年。」
パヴェル・トゥルンカ出展
2012.2.8 - 3.30

高崎市美術館開館20周年記念コレクション展「20年。」に当画廊取扱のチェコのガラス作家、パヴェル・トゥルンカの作品が展示されました。











パヴェル・トゥルンカ



会場:高崎市美術館
住所:〒370-0849 群馬県高崎市八島町110-27
時間:10:00 - 18:00 ※金曜日のみ20:00まで。月曜、祝日の翌日は休館
TEL:027-324-6125 FAX:027-324-6126
会期:2012年2月8日(水)~3月30日(金)
公式HP:http://www.city.takasaki.gunma.jp/soshiki/art_museum/art/20year.htm


デブラフォースファインアート
「民族とアート:テオドロス・スタモスとマイケル・ミカエレディス」
2012.2.2 - 3.23

ニューヨークのデブラフォースファインアートにて、展覧会「民族とアート:テオドロス・スタモスとマイケル・ミカエレディス」が開催されました。



※展覧会映像







ヒロ画廊では1996年にテオドロス・スタモスの展覧会を開催しております。



ヒロ画廊 テオドロス・スタモス展 1996年



スタモス作品の原始的な生命を思わせる有機的表現は、ギリシャ人としての民族的影響を感じさせる、神秘的かつ力強いものです。




Infinity Field Jerusalem Series
acrylic on canvas / 157.5×147.3cm / 1983



テオドロス・スタモス



会場:デブラフォースファインアート(ニューヨーク、アメリカ)
会期:2012年2月2日(木)- 3月23日(金)
展覧会公式HP:http://www.debraforce.com/events


デヴィッド・ビル、ヤコブ・ビル、ハンス・ヒンターライター展
ルツェルン州リッタウ芸術文化センター(スイス)
2012.1.13 - 3.4

ハンス・ヒンターライター(1902-1989)の展覧会がスイス・ルツェルン州リッタウの芸術文化センター(Kunst- und KulturZentrum Littau-Luzern)にて開催されました。







ヒロ画廊では1993年に、日本においては初となるヒンターライターの個展を開催しております。



ヒロ画廊 ハンス・ヒンターライター展 1993年



共に展示されたヤコブ・ビルとデヴィド・ビルは、ヒンターライターと親交の深かった美術家マックス・ビルの子孫になります。




マックス・ビル(左)とヒンターライター夫妻(中央、右)
チューリッヒ、シュレーゲル・ギャラリーにて(1985年9月)



ヒンターライターはスペインのイビザ島でその人生の大半を過ごし、耕作と音楽、そして絵画制作に没頭しました。形の美しさの源泉は線そのものにあると考え、幾何学的に定義された線を組み合わせて6000の基本的なパターンを生み出し、それらを様々に展開し重ね合わせることで何百万もの形態構成を可能にしました。色彩の選択も含めて熟考に熟考を重ね、偶然性とは真逆に位置するその数学的制作方法は、後のコンピューター・アートにも影響を与えました。



ハンス・ヒンターライター



会場:ルツェルン州リッタウ芸術文化センター(スイス)
会期:2012年1月13日(金)- 3月4日(日)

ルツェルン州リッタウ芸術文化センター公式ウェブサイト
http://www.kkz-littau.ch/index.html


沖縄・佐喜眞美術館
浜田知明展
2011.8.10 - 9.26

8月10日より9月26日にかけて、沖縄・佐喜眞美術館にて「浜田知明の世界展」が開催されました。ご来場ありがとうございました。







会場:佐喜眞美術館
住所:〒901-2204 沖縄県宜野湾市上原358
時間: 9:30~17:00 ※火曜休館
TEL 098-893-5737  FAX 098-893-6948
公式HP:http://sakima.jp/


ヴィンチ村サンタ・クローチェ教会
チェッコ・ボナノッテ展 1970-2010
2011.6.18 - 11.6

イタリアはトスカーナ州ヴィンチ村のサンタ・クローチェ教会に設置される彫刻群をチェッコ・ボナノッテが制作し、6月18日にその完成を祝うオープニング・セレモニーが開催されました。







ヴィンチ村はかのレオナルド・ダ・ヴィンチの出身地として知られ、同教会には彼が洗礼を受けた歴史的な洗礼台が今も設置されています。その洗礼台を取り囲む彫刻群と、天井ドームを飾る作品がボナノッテによって制作されました。





パンフレット(伊)

パンフレット(英)



これを記念して、隣接するレオナルド・ダ・ヴィンチ美術館にて11月6日まで展覧会「Mostra Cecco Bonanotte (チェッコ・ボナノッテ展) 1970-2010」が開催されています。イタリアへ足を運ぶ機会がございましたら、是非ご高覧くださいませ。



「チェッコ・ボナノッテ展 1970-2010」
会場:レオナルド・ダ・ヴィンチ美術館(コンティ・グイディ城)、ヴィンチ村、トスカーナ州、イタリア
会期:6月18日 - 11月6日(無休)
時間:9:30 - 19:00

展覧会ホームページ
http://www.bibliotecaleonardiana.it/bbl/eventi/ev-21-180611.shtml


世界におけるイタリアのアーティスト展
ヴェネツィア・ビエンナーレ2011

イタリア文化会館にて「世界におけるイタリアのアーティスト展 ヴェネツィア・ビエンナーレ2011」が開催されました。チェッコ・ボナノッテ作「対照」は会場入口に設置されました。




イタリア文化会館エントランス



会場:イタリア文化会館 エキジビションホール 地図
会期:2011年5月25日(水) - 7月8日(金)日曜休館
時間:11:00 - 18:00
入館料:無料
主催:イタリア外務省、イタリア文化財・文化活動省、ヴェネチア・ビエンナーレ、イタリア文化会館
電話:03-3264-6011 内線 14, 20


世界におけるイタリアのアーティスト展
ヴェネツィア・ビエンナーレ2011
チェッコ・ボナノッテ
2011.5.25 - 7.8

2011年5月25日(水) - 7月8日(金)にかけて、東京・九段下のイタリア文化会館エキジビションホールにて「世界におけるイタリアのアーティスト展 ヴェネツィア・ビエンナーレ 2011」が開催されました。



イタリア文化会館 展覧会ページ



本展覧会はイタリア文化財・文化活動省の協力のもと、イタリア外務省が世界中で活躍するイタリアの現代作家のために企画したもので「第54回ヴェネツィア・ビエンナーレ 2011」の一環として行われました。



アーティスト Artists:
チェッコ・ボナノッテ Cecco Bonanotte
マッテオ・チェッカリーニ Matteo Ceccarini
クラウディオ・コルッチ Claudio Colucci
マルコ・フォルトラン Marco Foltran
大山エンリコイサム Oyama Enrico Isamu Letter
ロイック・ストゥラーニ Loic Sturani



チェッコ・ボナノッテの作品は、イタリア文化会館エントランスにイタリアから輸送してきた高さ3.2メートルの「対照 -Confrontation-」1993年 が設置されました。




対照 / Confrontation
bronze / 316×120×100cm / 1993



これらのアーティストはヴェネツィア・ビエンナーレのイタリア館コミッショナー、ヴィットリオ・ズガルビ氏が座長をつとめる委員会が選考しました。展示風景は6月から11月にかけて開催されたヴェネツィア・ビエンナーレのイタリア館で公開され、同時にビエンナーレ公式WEBサイトにて閲覧可能です。



チェッコ・ボナノッテ作品、略歴



どうぞご高覧くださいませ。



会場:イタリア文化会館 エキジビションホール
会期:2011年5月25日(水) - 7月8日(金)日曜休館
時間:11:00 - 18:00
入館料:無料
主催:イタリア外務省、イタリア文化財・文化活動省、ヴェネチア・ビエンナーレ、イタリア文化会館
電話:03-3264-6011 内線 14, 20


練馬区立美術館「PLATFORM2011」
鮫島大輔出展
2011.4.16 - 5.29

練馬区立美術館にて「PLATFORM2011浜田涼・小林耕平・鮫島大輔 - 距離 を はかる -」が開催されました。



練馬区立美術館




Flat Ball 2006 / φ17cm / acrylic on plastic / 2006



人を取り巻く日常の風景を球体に閉じ込めた「Flat Ball」。モチーフはありふれた日常の風景にすぎません。しかし人間を囲む全方位を写しとったその作品空間は、どこか奇妙な非日常性を生み出しています。



ご来場まことにありがとうございました。



会場:練馬区立美術館
会期:2011年4月16日(土)~5月29日(日)
休館日:月曜日
開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
共通観覧料:一般500円、高・大学生および65歳から74歳300円、中学生以下および75歳以上無料(その他各種割引制度あり)
電話:03-3577-1821
公式HP:http://www.city.nerima.tokyo.jp/manabu/bunka/museum/tenrankai/platform2011.html


サクラ ファミリア(カトリック大阪梅田教会)大聖堂
献堂式及び竣工式 2011.3.6
チェッコ・ボナノッテ

3月6日(日)に大阪梅田地区に新設された複合施設「サクラ ファミリア(カトリック大阪梅田教会)大聖堂 」の献堂式及び竣工式が催されました。作品制作はチェッコ・ボナノッテ、教会の意匠設計には息子のピエール・パオロマリア・ボナノッテが担当し、完成しました。







大阪梅田ブロックの5教会が統合して計画された教会は、伝統と現代的な建築が融合した先鋭的な空間を作り出しています。他の階には上智大学のサテライトキャンパス、カトリック関連の書物を扱うパウロ会の書店などが入る全4階の複合施設になります。















純白を基調とした教会は自然光を巧みに取り入れ、ボナノッテのブロンズ彫刻の持つ優美さと軽やかさを見事に引き出しています。



















サクラファミリア
住所: 〒531-0072 大阪市北区豊崎3-12-8
電話: 06-6225-8871
アクセス: 地下鉄御堂筋線「中津駅」4番出口より徒歩2分
       阪急「梅田駅」茶屋町口より徒歩4分
       JR「大阪駅」御堂筋北口より徒歩10分 (駐車場なし)


森画廊「浜田知明の世界展」
2011.3.22 - 4.10

兵庫県姫路市の森画廊にて、「浜田知明の世界展」が開催されました。







浜田知明



森画廊は2011年で37周年を迎えられる、歴史ある画廊です。

鴨居玲を初めとする日本近代の名作を中心に、特色ある展覧会を継続して開催されています。




詩人 / Poet / bronze / 31.3×12.3×14.0cm / 1999


御来場まことにありがとうございました。


会場: 森画廊
住所: 〒670-0902 兵庫県姫路市白銀町96番地
電話: 079-281-8377
会期: 3月22日(火) - 4月10日(日)〈会期中無休〉
時間: 午前10時 - 午後6時【入場無料】


小泉八雲展
11月5日(金)ジャパンタイムズ掲載

島根県松江市にて開催された「小泉八雲に捧げる造形美術展 ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の開かれた精神」が、11/5(金)付けの英字新聞 The Japan Times の第15面・文化欄にて紹介されました。展覧会が実現されるに至った経緯から、出展作品に対するコメントも含む読み応えのある記事になっています。同紙ホームページ(以下リンク)にも掲載されています。



“A journey inside the mind of Lafcadio Hearn”
By LISA GAY and FINTAN MONAGHAN
The Japan Times, 5th Novemver, 2010



当画廊からは今野尚行が出展しました。御来場ありがとうございました。


「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン」公式HP


今野尚行作家ページ


小泉八雲特集記事
10月16日(土)日経新聞朝刊掲載

ヒロ画廊からは今野尚行が出展した美術展、『オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン(小泉八雲に捧げる造形美術展)』が島根県松江市・松江城と小泉八雲記念館にて開催されました。




松江城




今野尚行「シャツ」



2010年は生誕160周年、来日120周年と小泉八雲に大きな注目が集まり、10月16日(土)の日経新聞朝刊終面文化欄でも紹介されました。小泉八雲の業績と合わせて展覧会の概要も掲載されました。ぜひご高覧くださいませ。





小泉八雲に捧げる造形美術展
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の開かれた精神
2010.10.10 - 11.14

2010年10月10日(日)より11月14日(日)にかけて、島根県松江市にて「小泉八雲に捧げる造形美術展 ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の開かれた精神」が開催されました。ヒロ画廊からは今野尚行が出展しました。





小泉八雲来日120年記念事業ホームページ



ギリシャで生まれ、世界各地を旅し、終の住処として日本を選んだ小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)。日本でもよく知られた作家であり教師でもある彼のその自在な精神に敬意を表し、内外の作家あわせて約60名の作品が松江城、カラコロ工房、小泉八雲記念館で展示されました。




松江城



2011年築城400年を迎え、古い歴史を誇る松江城。その天守閣3階と4階層を使って現代アート作品が展示されるユニークな展覧会となりました。




ART OSAKA 2010 展示風景



今野尚行は一貫して「境界」の表現を追究している作家で、2008~2009年には文化庁新進芸術家海外留学制度によりイタリアのローマに一年間滞在しています。2010年7月のART OSAKA では、水に油彩画を沈めたインスタレーションで注目を浴びました。今回は様々な境界を越えて生きた小泉八雲のそのあり方にイメージを重ねた作品を出品しました。以下は作家本人による作品制作趣旨です。



「ラフカディオ・ハーン氏の国や文化や人種の差異を超えての生き方、それぞれの領域においての肉体的また精神的な往来の軌跡を、シャツという題材を用いて、私のコンセプトである「境界の領域」を重ね合わせて表現した。」




シャツ / 97.0×145.5 cm / 油彩、キャンバス / 2010年



御来場まことにありがとうございました。



≪展覧会概要≫

開場時間

[松江城天守閣] 8:30-17:00(受付終了16:30)
[小泉八雲記念館] 8:30-17:00(受付終了16:40)
[カラコロ工房] 9:30-18:00(受付終了17:30)
※10月10日(日)は14:00開場。
※松江水燈路開催日(10月10日(日)、11日(月)、16日(土)、17日(日))は開場時間が21:00(受付終了20:30)まで延長します。

料金

各施設の入館料が必要です。
[松江城天守閣] 大人:550円、小・中学生:280円
[小泉八雲記念館] 大人:300円、小・中学生:150円
[カラコロ工房]無料


有明美術館創立30周年記念企画
島崎蓊助展 セピアに込めた執着と解放
2010.9.10 - 10.11

有明美術館の創立30周年を記念し、特別企画展「島崎蓊助展 セピアに込めた執着と解放」が開催されました。詳しくは下記リンクよりご覧下さい。

※有明美術館島崎蓊助展特設ページへ


浜田知明の世界展
神奈川県立美術館葉山館
2010.7.10 - 9.5

2010年7月10日(土)~9月5日(日)に神奈川県立美術館葉山館において、「版画と彫刻による哀しみとユーモア 浜田知明の世界展」が開催されました。

※朝日新聞、NHKをはじめ各種メディアにて紹介されました。詳しくは下記リンクよりご覧下さい。

※浜田知明展紹介記事へ




いらいら (A) / Irritating (A)
etching, aquatint / 36.3×24.7cm / 1974



92歳の現在もなお精力的に制作を続ける浜田知明。

今回の展覧会では「初年兵哀歌」シリーズに代表される戦争体験を鮮烈に描いた作品から、独特のユーモアで現代社会を風刺した作品まで、版画173点、彫刻73点、油彩画4点のほか、デッサンやスケッチ、資料など約80点、総計330点が展示されました。

新作発表も含まれる大規模な回顧展となりました。




誰も知らない / No One Knows
bronze / 25.7×29.2×15.0cm / 1992



ご来場ありがとうございました。


神奈川県立近代美術館葉山館
年間展覧会スケジュール

浜田知明についての詳細はこちら


版画と彫刻による哀しみとユーモア
浜田知明の世界展

会場:   神奈川県立近代美術館 葉山館
日程:   7月10日(土)~9月5日(日)
時間:   10:00 - 17:00
休館日: 月曜日(7月19日は開館)、7月20日


展覧会特設ページはこちらから


マテオ・リッチ像マケット贈呈式
チェッコ・ボナノッテ
2010.5.30

2010年5月30日に、チェッコ・ボナノッテが制作中のモニュメント、マテオ・リッチ像のマケットが法王に贈呈されました。







マテオ・リッチは中国にキリスト教を伝道した宣教師で、日本におけるフランシスコ・ザビエルのような存在にあたります。キリスト教のみならず、それまで中国に存在しなかった世界地図をももたらし、中国人の世界観、文化観を大きく揺さぶりました。この地図は後に鎖国中の日本にも輸入され、日本人にも大きな衝撃を与えました。日本においても初めてもたらされた、記念すべき世界地図です。



その没後400年を記念し、高さ3.5m、幅7mのモニュメントがチェッコ・ボナノッテにより制作されています。その像はマテオ・リッチの故郷、イタリアのマチェラータと、彼が逝去した北京に設置される予定です。


高崎市美術館「5つの部屋+」
パヴェル・トゥルンカ
2010.4.25 - 6.30

高崎市美術館のコレクション展「5つの部屋+」にチェコ出身のガラス作家、パヴェル・トゥルンカのガラス彫刻が展示されました。




スペクトル・サイクルより 4つの部分からなるガラス・オブジェ
溶解ガラス・カット・研磨 / 20.2×41.1×14.2cm / 1996



パヴェル・トゥルンカは複数の色のガラスをカットし、組み合わせることでひとつの作品を造り上げます。彼の制作するガラス彫刻は、そこを透過する光やそれによって生まれる影、鑑賞者がそれを覗き込む時の角度によって、一瞬一瞬で異なった相貌を見せます。



ヒロ画廊においては、伊豆高原も含めて過去二回の展覧会を開催しています。



作家の詳細はこちらから


ローマ法王庁大使館「新しい扉」祝福式
2010.3.9

2010年3月9日に、麹町にあるローマ法王庁大使館内教会に新しい扉が設置され、アルベルト・ボッターリ・デ・カステッロ大使により、各国大使をはじめ300名の招待者に見守られ、祝福式が開催されました。







新しい扉を制作したのは、ヴァチカン美術館、リュクサンブール美術館の大扉も制作したイタリアの彫刻家、チェッコ・ボナノッテ。同教会の内装設計とご聖櫃や十字架作品も全てボナノッテにより制作されました。



教会内の画像はこちらをご覧下さいませ。


チェッコ・ボナノッテ ヴィンチ村 サンタクローチェ教会
プロジェクト セレモニー 2009.6.13

ダヴィンチの出生地、ヴィンチ村にあるサンタ・クローチェ教会。







この教会で、天才レオナルド・ダ・ヴィンチは1452年に洗礼を受けました。
いまから550年以上前です。

その当時の洗礼台は今もなお教会にあり、その歴史的な洗礼台を取り囲むようにチェッコ・ボナノッテの作品が設置されました。







最終的には天井ドームを取り囲む円形の彫刻群が設置され、完成されます。







6月13日に行われたプレオープニングには、ヴァチカン美術館館長のアントニオ・パオルッチ氏や多くの要人が駆けつけ、盛大に行われました。








浜田知明展-不条理とユーモア- 北九州市立美術館・本館
2009.6.6 - 7.12

北九州市立美術館にて 浜田知明展 ―不条理とユーモア― が開催され、同館のコレクション170点が展示されました。




檻 / Cage / bronze / 1983



浜田知明展「不条理とユーモア」

2009年6月6日(土)~7月12日(日)
会場:北九州市立美術館・本館



<展覧会の内容>

 浜田知明は1917年に熊本県上益城郡高木村(現・御船町高木)に生まれました。

 中学時代に絵画を富田至誠に学び、東京美術学校油画科に入学しますが、卒業した年に彼を待ち受けていたのは、戦争による軍隊生活でした。絵をもっと描きたいという志半ばに戦場に送られた浜田は、「兵士たちはたいてい、ミケランジェロの彫刻を思わせるような素晴らしいポーズで死んでいた。」と後に語っているように、すべての物事を絵のモチーフとして見る画家のまなざしですごします。そしてそのまなざしはまた戦争という極限状況における軍隊の矛盾や、人間の残酷さをもしかと見つめていました。

 そんな浜田が果敢に選んだモチーフは戦争。そして戦争を一番的確に描くためにあえて選んだ技法が「鋭く、冷たい表現のできる」エッチングでした。≪初年兵哀歌≫シリーズをはじめとする作品は世界的にも評価されており、2007年にはイタリアのウフィツィ美術館が作品19点を収蔵しています。

 また戦争を扱った作品のみならず、その後も≪ボタン(B)≫や≪取引≫など人間社会や時代を鋭く洞察した作品を制作し、65歳からは新たに彫刻という表現手段も手にしています。版画、彫刻作品を通していえるのは、戦争をはじめとする社会における不条理を、ただ辛辣に風刺するのでなく、時にユーモアをもって表現していることでしょう。その作品からは浜田の人間に対する深い関心と愛情がうかがえます。

 北九州市立美術館では、開館当初から浜田知明の作品を収集しています。平成20年度に浜田知明氏本人から彫刻作品19点の寄託を受け、当館のコレクションはより充実したものとなりました。モノクロームの小さな画面から響く、果てしなく、どこまでも強いメッセージを、当館コレクション約170点から感じ取っていただけたらと思います。



<関連イベント>


◎講演会◎「浜田知明氏との対話-日本の美術は世界に通用するか?」

日時/6月13日(土)14:00~15:30
講師/高浜州賀子(熊本大学文学部附属永青文庫研究センター客員准教授)
場所/北九州市立美術館本館 講堂(聴講無料、先着150名)

5年に渡り浜田知明氏に作品についてのインタビューを重ねた高浜さんに、その作品と人となりについて語っていただきます。


◎スライドトーク◎「画家たちにとって戦争とは何だったのか? 浜田知明の場合」

日時/6月27日(土)14:00~15:30
講師/落合朋子(北九州市立美術館学芸員)
場所/北九州市立美術館本館 講堂(聴講無料、先着150名)


ヴァチカン大使館(ローマ法王庁大使館)教会オープニングセレモニー
-チェッコ・ボナノッテの作品と内装意匠設計-
2009.3.6





麹町に所在するヴァチカン市国の大使館、ローマ法王庁大使館が、大使館内にある教会の作品と意匠設計をチェッコ・ボナノッテに依頼、その完成を記念したオープニングセレモニーが各国大使など約250人の要人を迎え開催されました。











式は大司教のアルベルト・ボッターリ・デ・カステッロ大使により進行されました。







新しい教会は、全体的に白で統一され、シャープでモダンな空間に生まれ変わりました。











その清らかな白い空間には、大地と空を、ボナノッテによりミニマルにデザインされたステンドグラス、祭壇中央にはボナノッテの独特の造形美で制作された12人の聖人の彫刻と、金色に輝くご聖櫃、キリストの物語が彫られたレリーフ、ブロンズとシルバーで制作されたランプ、十字架が設置されています。







ボナノッテの繊細な作品とモダンなデザインの教会は、足を踏み入れた瞬間から光の優しさに包み込まれるようなとても清らかな空間です。




円空大賞展
2009.2.24 - 3.20




2009年度で第5回目を迎える岐阜県が主催する「円空大賞」にて、浜田知明が円空賞に選ばれました。その円空大賞受賞者の展覧会が岐阜県美術館にて「円空大賞展」として2月24日から3月20日の日程で開催されました。

詳しくは岐阜県美術館ホームページをご参照くださいませ。


BAS 08 BUNKAMURA ART SHOW 2008
2008.11.29 - 12.8




2008年11月29日(土)より12月8日(月)にかけて、毎年恒例の若手気鋭アーティストを紹介するBUNKAMURA ART SHOW 2008 (BAS 08)が開催されました。テーマは「恐れから親しみへ」


ヒロ画廊は永岡大輔を紹介しました。


同展のオープニングを永岡大輔、牡丹靖佳、岩田江、坂ノ下典正により、映像と絵画と音楽のパフォーマンスを行いました。 音楽にあわせ、牡丹と永岡が絵を描き、時空を創りあげます。


タイトルである 「映像同時リレー」はあらかじめ用意されている映像の上にさらに永岡大輔と牡丹靖佳がリレーのようにバトンタッチして描いてゆくというスタイルで、両アーティストから繰り広げられる新たな世界は、観客を魅了しました。


BUNKAMURA ART SHOW 08 では6人のアーティストが紹介されました。

BAS 08 参加アーティスト

表恒匡 / 柳ヨシカズ / 永岡大輔 / 吉沢美沙 / 中山玲佳 / 渡辺紗知子



<BAS08 会場入り口>


音楽、演劇、美術・・すべての芸術においてその作家の才能を認め、芸術性に共感し、支援してもらえるパトロンが必要です。それはアーティストにとっても、アーティストを紹介してゆくギャラリーにおいてもです。



<永岡大輔インスタレーション>


特に若手のアーティストとなると、芸術で生活してゆくことはとても難しい事です。そのような中、金額の大小に関わらず、アーティストを支援してくださるコレクターの方には感謝の気持ちでいっぱいです。



<永岡大輔 映像 -dialogue- >


引き続き、BAS出身アーティストの今後の活躍を見守っていただき、ご支援いただけたらと思います。誠にありがとうございました。


会場:渋谷・東急文化村 BUNKAMURA GALLERY
会期:2008年11月29日(土)~12月8日(月)
会期中無休・入場無料
お問い合わせ:03-3477-9174

BUNKAMURA ホームページ


ウフィッツィ美術館「浜田知明展」会場風景
2007.12.14 - 2008.1.27




2007年12月13日にプレビュー、12月14日からウフィッツィ美術館にて開催された「浜田知明展」会場風景です。会期隣の部屋で行われている「レンブラント展」と同じく、2008年の1月27日までの会期で開催されました。





ウフィッツィ美術館は、歴代メディチ家の美術コレクションを収蔵する美術館で、ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」、ダ・ヴィンチ「受胎告知」、ミケランジェロ、ラファエロらイタリアルネサンスの巨匠の絵画が収蔵されているルネサンス絵画の宝庫として世界的に有名な美術館。作品収蔵、個展開催ともに400年を超える歴史を持つ同館においても異例のことです。日本人作家としても初の歴史的快挙となりました。


会場にてイタリアの来館者へ浜田知明の作品について感想を聞いてみました。一人の男性は「ぐにゃぐにゃとした太陽がのぼる」を見て、”この小さな画面に広大に広がる大陸、そしていつまでも果てしなく続く道と戦争の苦痛が見事に表現されたすばらしい作品”と絶賛していました。


チェッコ・ボナノッテ展
イタリア文化会館
2007.5.25 - 6.24




2007年5月25日から6月24日にかけて、「日本におけるイタリア2007 春」の公式イベントとして東京・九段下にあるイタリア文化会館にてチェッコ・ボナノッテ展が開催されました。


展覧会開催中は産経新聞にて多くの記事、広告が掲載された影響もあって多くの来館者にボナノッテの彫刻を楽しんでいただけました。


同展にはヴァチカン美術館からの特別出品などもあり、日本では見れない作品も鑑賞することが出来ましたが、イタリアやフランスなどご旅行に行かれた際には是非現地にてボナノッテのモニュメンタルな作品をご高覧いただければと思います。


箱根・彫刻の森美術館
チェッコ・ボナノッテ展
2006.12.10 - 2007.2.18

箱根・彫刻の森美術館において、2006年12月10日(日)から2007年2月18日(日)に彫刻の森美術館、久光製薬主催による「チェッコ・ボナノッテ展」が開催されました。





本展には、国内の主要美術館からの作品に加え、ヴァチカン美術館などイタリアからの特別出品による彫刻90点と絵画、素描など60点をあわせた合計150点が展示されました。作品の選定、会場構成、展示とその全てに作家自身があたり、作家の一貫した世界観で構成された大規模な展覧会となりました。





チェッコ・ボナノッテは現代イタリアを代表する彫刻家で、2000年にはヴァチカン美術館新正面入り口大扉制作、2006年にはパリ・リュクサンブール美術館ブロンズ大扉の制作など、歴史的に見ても偉大な制作を数多く行う世界的作家の一人です。国内でも1975年の沖縄海洋博覧会・イタリア館への出品、1990年には4美術館を巡回する「ボナノッテの世界展」などが開催されています。


チェッコ・ボナノッテ作家ページ


自然の中に設置され日の光を浴びたボナノッテの彫刻は、より躍動してその存在感を示していました。ご来場ありがとうございました。


会場:箱根・彫刻の森美術館
会期:2006年12月10日(日)~2007年2月18日(日)


チェッコ・ボナノッテが描いた ダンテ「神曲」展
イタリア文化会館
2006.11.10 - 2006.12.13

東京・九段下のイタリア文化会館で、2006年11月10日から2006年12月13日にかけて、「チェッコ・ボナノッテが描いた ダンテ「神曲」展」が開催されました。



会場風景


中世イタリアの詩人ダンテ・アリギエーリ(1265 - 1321)の遺した、世界史上に燦然と輝く大叙事詩『神曲』。その『神曲』を、現代イタリアを代表する彫刻家チェッコ・ボナノッテが103枚のドローイングであらわしました。



「煉獄篇」扉


「『神曲』のタブローはそのひとつひとつが、シンプルさと軽妙さをもって、一続きの場面を表現しています。そこでは希薄となり夢幻の様相を帯びた大気が、個々の小さな事物が形作るひとつの現実の断片を包み込んでいるのです。儚く軽やかな夢を通して、私は人間存在の大きなテーマに取り組みました。すなわち、愛、幸福、人間の限界、人生についてです」(チェッコ・ボナノッテ)


チェッコ・ボナノッテ作家ページ


ご来場誠にありがとうございました。


日程: 2006年11月10日 - 2006年12月13日
時間: 11:00 - 18:00
場所: イタリア文化会館
主催: イタリア文化会館、久光製薬株式会社
協力: イタリア大使館、アリタリア航空、ヒロ画廊


パリ・リュクサンブール美術館ブロンズ大扉セレモニー
チェッコ・ボナノッテ

 2006年9月11日に、パリのリュクサンブール美術館の新しいブロンズ大扉のオープニングセレモニーが開催されました。制作したのは2000年にヴァチカン美術館の新正面入り口ブロンズ大扉を手がけたことでも知られる現代イタリアを代表する彫刻家、チェッコ・ボナノッテ。



リュクサンブール美術館大扉


 同美術館は1818年にルイ18世が同時代の美術家の作品を展示するため開設されました。もとは17世紀に設営された宮殿で、ルーベンスの大連作「マリー・ド・メディシスの生涯」も、当時このリュクサンブール宮殿の大回廊を飾っていたとされています(現在はルーヴル美術館収蔵)。現在は特別展のときのみ公開されています。


リュクサンブール美術館ホームページ


BAS 06 BUNKAMURA ART SHOW 2006
鮫島大輔

2006年8月18日(金)から8月27日(日)にかけて、渋谷Bunkamura GalleryでBunkamura Art Show 2006 が開催されました。ヒロ画廊からは鮫島大輔を紹介しました。


出展アーティストは以下の通りです。


鮫島大輔 永瀬武志 浜竹睦子 山口典子





風景が額縁や球体に描きこまれた「立体的な絵画」とでも呼べる鮫島大輔の作品は、私たちとそれを取り囲む環境との関係をある意味で逆転させてしまうような、奇妙な感覚を与えます。そこで描かれる風景は単に外的で不変な、無時間的なものではなく、私たちが内に持つ心象やそれが生み出される時間をも併せ持つ、総合的な出来事としての風景です。





新進気鋭のアーティストたちの意欲的かつ自在な表現をたくさんの方にご覧頂くことができました。誠にありがとうございました。


会場:渋谷・東急文化村 BUNKAMURA GALLERY
会期:2006年8月18日(金)~8月27日(日)
会期中無休・入場無料
お問い合わせ:03-3477-9174


BUNKAMURA ホームページ


チェッコ・ボナノッテ ダンテ「神曲」展
サンタクローチェ美術館・パッツィ礼拝堂
2004.10.9 - 2005.1.9

2000年にヴァチカン美術館の扉を制作したイタリアを代表する彫刻家、チェッコ・ボナノッテが103枚のデッサンで表現したダンテ「神曲」の展覧会が開催されました。会場にはダンテの故郷であるフィレンツェのサンタ・クローチェ教会内にあるパッツィ礼拝堂が選ばれました。同礼拝堂は、ルネッサンス期の巨匠ブルネリスキによる建築で有名です。





同展は会場となったサンタ・クローチェ美術館、ヴァチカン美術館、ウフィッツィ美術館といったイタリア本土最高峰の美術館の協同主催という異例の展覧会で、2004年10月9日-2005年1月9日の間に開催され、大きな注目を浴びました。当展覧会で展示されたボナノッテの作品103点は、その圧倒的な創造性、デッサン力による表現が評価され、その後フィレンツェのルネッサンス絵画の殿堂、ウフィッツィ美術館の所蔵品となりました。



「天国篇」扉


「ボナノッテが我々に提示する『神曲』の解釈には、どこか一定しない、それでいて軽やかな調べを奏でるが如きところがある。あたかも貝殻を耳にあて、海の息づかいを聴くような趣きである。この場合、貝殻とは『神曲』のことだ。ボナノッテは、『神曲』の深遠広大な世界から響いてくるざわめきに耳を澄ませて、それらを拾い集め、幻惑から覚めぬうちに見事な手並みで作品化した。そのざわめきは、かすかな畏怖とともに、我々をも幻惑し感嘆させずにはおかない。」(アントニオ・パオルッツィ 前文化大臣、フィレンツェ美術館特別監督局総監)


会場:サンタクローチェ美術館・パッツィ礼拝堂
会期:2004年10月9日-2005年1月9日
主催:サンタ・クローチェ美術館、ヴァチカン美術館、ウフィッツィ美術館(三館共催)


BAS 04 BUNKAMURA ART SHOW 2004
“LANDING”
今野尚行

2004年8月21日(土)から8月31日(火)にかけて、渋谷Bunkamura GalleryでBunkamura Art Show 2004 “LANDING” が開催されました。次世代を担うアーティストを発掘、発信するために創立されたこのグループ展の第一回に、ヒロ画廊からは今野尚行を紹介しました。


参加アーティストは以下の6人です。


稲垣智子 / 今野尚行 / 大谷有花 / 大森暁生 / 呉亜沙 / 渡部裕二


テーマの「LANDING」は、人間がそれぞれに日々の生活を営む中で、その人生というフライトを経てたどり着く中継地や到着点、そこへ至る過程を意味しています。アーティストの創作活動を飛行機のフライトと例えるなら、アーティストはギャラリーや美術館といったエアポートに着陸することで人とのつながり、社会的な意味づけを与えられます。



アイシャドー / Eye Shadow
oil on canvas / 31.8×40.9cm / 2003


手に押し付けられたアイシャドーの跡。その下地となる肌とも相まって、複雑なグラデーションを作り出しています。顔を鮮やかに彩るアイシャドー、それをふき取る手には非日常と日常の転換点、曖昧なゆらぎがあらわれています。


今野尚行作家ページ


会場:渋谷・東急文化村 BUNKAMURA GALLERY
会期:2004年8月21日(土)~8月31日(火)
会期中無休・入場無料
お問い合わせ:03-3477-9174


BUNKAMURA ホームページ


大講堂落慶 慶讃 献展
チェッコ・ボナノッテ『生命の劇場』展
2003年4月

2003年、奈良薬師寺大講堂落慶の慶讃献展として、チェッコ・ボナノッテ作「生命の劇場」展が開催されました。この展覧会は薬師寺前管主の松久保秀胤長老の全面的な協力によって実現されました。松久保氏はボナノッテの作品に仏教における「唯識」に通じる普遍的な思想性を見出し、高く評価しています。



松久保長老とボナノッテ


イタリアの現代彫刻を薬師寺境内に設置する展覧会は画期的で、大きな評判になりました。五木寛之さんの有名な「百寺巡礼」にもこの作品に感銘を受けられたことが記されています。この作品はフィレンツェにあるサンタ・クローチェ教会でもその後展覧会が開催されました。薬師寺、サンタ・クローチェ教会ともに世界遺産です。東西や時空の別を超え、ボナノッテ作品の芸術性が求められていることが分かります。



「生命の劇場」


このレリーフはブロンズ、鉄、銅、シルバー、真鍮、アルミニウムなど複数の金属を使用した「ポリマテリアル」という種類の作品です。それぞれの表現に合わせて金属を使い分けています。レリーフ全体には生命の誕生、生命力、人生のバランス、人間の歴史など壮大なテーマがドラマチックに盛り込まれています。


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-描かざる幻の画家-
島崎蓊助 遺作展
大川美術館
2002.6.5 - 9.29

2002年6月5日(水)から9月29日(日)にかけて、群馬県桐生市の大川美術館にて「描かざる幻の画家 島崎蓊助 遺作展」が開催されました。島崎蓊助(1908-1992)は生前には一度しか展覧会が開催されず、秘められた画家としてその活動はほとんど日の目を見ることがありませんでした。その没後10年、帯独中の油彩を主軸に、未発表の初期作品、デッサン類、さらに兄鶏二の作品と父藤村の資料の一端を含めた約100点が展示される回顧展となりました。



市庁舎(リューベックにて)


「藤村からの『親譲りの憂鬱』が起因となる蓊助の『孤独』は、普遍化され、一つの芸術を成した。そこに至るには、幼少に独り見つめた木曽川の川床と、恵那山、藤村への反抗が、そして生前のドイツで受けた刺激と彷徨の中で背負った重荷が、さらに中国で突きつけられた現実感が、戦後の試行錯誤の中で統合され、さらに原点である藤村と幼少期の孤独に回帰して行ったという、『描かざる画家』としての過程が必要であった。
 この画家の沈黙が生んだ眼窩の世界のセピア色。彼はこの世界と色を社会に問い掛けた。それから30年余り、その反響は以前沈黙のままであった。久しぶりに我々の目前に突きつけられたこれらの作品から、それを見るものは何を受け取ることができるのだろうか。」
(展覧会図録より 大川美術館学芸員 春原史寛氏)


当画廊におきましても2010年に島崎蓊助展を開催いたしました。


島崎蓊助展 セピアに込めた執着と解放 


Box Art 展 ウーゴ・コルテシ
リアス・アーク美術館、新潟市美術館、静岡アートギャラリー、高知県立美術館
2001.7.4 - 2002.5.26

2001年7月4日から2002年5月26日にかけて、全国4美術館を巡回する「Box Art 展」が開催されました。ヒロ画廊からはイタリアのアーティスト、ウーゴ・コルテシが出展しました。


ボックス・アートは文字通り箱の芸術です。それは空間を囲うことで生まれる箱の「なか」と「そと」の世界、その神秘性や存在感などを芸術表現として取り入れた作品のことをさします。


 「子供は自分が本当に大切にしているものをとっておきたい時に、誰にも秘密に大事にしまっておける箱をまずみつけるであろう。他人にとってはたわいのない身のまわりの小物も、自分だけの世界「箱」に入ることによって、日常性が消し去られ、それぞれが一つになって宝物となる。箱の主題が現代作家を魅了するのは、「身のまわりにある日常」と、「独自の感性の世界」という一見して矛盾した要素を持ち備えているあたりにあるのではないだろうか?」(開催概要より)



無限のオマージュ ソニア・ドローネ 色彩のリズム / 1999年


ウーゴ・コルテシ作品の小さな箱に囲われた一つ一つの色は、四方の壁に守られて他の色と交じり合うことはありません。その峻厳とした区別は、芸術家でもあり医者でもあるコルテシが自らを律するルールを象徴しています。一人の人間の中に芸術家と医者として二つの魂を宿すために、その壁は必要不可欠だと作家は語ります。


「医者としての私と作家としての私は厳格な境界とルールで隔てられて初めて共に存在することができます。日々医者に助けを求め苦む人間は絵画の色彩の与える悦びを侵してはならないし、それはこの悦びが日々の病のもたらす痛みの中に消え去ってはならないのと同じです。」(ウーゴ・コルテシ)


ウーゴ・コルテシ作家ページ


「浜田知明の全容」展
朝日新聞社、小田急美術館、富山県立近代美術館、下関市立美術館、伊丹市立美術館共催
1996年

 1996年に日本全国の美術館及び朝日新聞の共催による、「浜田知明の全容」展が開催されました。



初年兵哀歌(歩哨) 1954年


 この展覧会はまさに「全容」展にふさわしく、1996年までに発表された全作品と、未発表の水彩画・スケッチなどを加えた200点を超える作品が展示されました。そこには東京美術学校時代のデッサンをはじめ、戦争を厳しく糾弾した初期の版画作品、戦争に限らず広く社会における不条理や醜さをユーモラスに風刺した近年の作品、1983年から制作を開始した彫刻作品も含まれています。



情報過多的人間 1984年


 1995年に終戦50年を数えたその翌年に開催された同展覧会は、浜田知明の歴史的評価を新たにするものとして大きな注目を集めました。「美術には、『人を楽しくする』そして『装飾性』という役割があります。でもそれだけでなく、『私たちが生きている社会』を表現するのも一つの役割だと思うのです」と浜田は1994年に語っています。人間が生み出しうる最大の地獄を体験した一人の芸術家が、その後の50年をどう生き、何を見、そして考えたか。そのうえで、芸術を通していかに社会に関わってきたか。浜田の画歴においても非常に重要な巡回展となりました。


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浜田知明展
大英博物館・日本館
1993.8.26 - 9.26

1993年8月26日から9月26日にかけて、ロンドンの大英博物館日本館にて浜田知明展が開催されました。大英博物館は世界最大規模の博物館のひとつで、その収蔵作品数は700万点を超えます。1753年に設立され長い歴史を誇る同館での個展開催は非常な名誉として大きな話題になりました。




大英博物館



この展覧会は大英博物館・日本美術部長ローレンス・スミス氏の全面的な協力によって実現されました。スミス氏はスペインのゴヤ、フランスのドーシェと並んで浜田知明を世界の三大風刺画家として高く評価しています。以下は同展覧会を記念して作製された『浜田知明作品集<コンプリート 1993>』(求龍堂、1993年)においてのスミス氏による浜田知明批評文です。


「感情の強烈さと、簡潔でありながら凝縮された表現を持つ、浜田知明の版画集を待ち焦がれていた。時がたつにつれて、浜田知明の初期の作品は、より公平な歴史の吟味にたえるようになり、その強烈さは、浜田の精神的な祖先と考えられるゴヤの版画のように、神秘的な凄さを感じさせるまでになった。浜田の初期の傑作である「初年兵哀歌」の「歩哨」を数分間凝視しただけで、不思議に思わざるをえない。若い頃に経験した恐ろしい悲劇から、浜田がどうやって自分を救いながら、原画を制作したのか。日々の感情の軋轢にどうやってたえられたかを。


 終戦後の日本のすぐれたグラフィック・アートの多くは、強烈さを隠蔽し、驚愕の感覚を巧妙に抑制してきたが、その内奥から目に見えない磁力を発散しつづけているのだ。このことは、太平洋戦争という異常な体験を考えたとき、驚くべきことではない。しかし、浜田の場合、真に驚くことは、唯一、直接的に真正面からこれらのことに立ちむかうことのできたと思われることだ。浜田は、画家としての生涯を通じて、戦争の恐怖という途方もない軋轢、気を狂わせるような情念、神経の混乱、現代的な生活の欠如の中で繰り広げられた、人間の感情の荒廃を熱烈な率直さをもって凝視し、描きだした。


 これらは、浜田の偉大で愛情のこもったテーマであるが、同時に、「ボス」における会社組織の力の濫用、「愛の歌」の男女の性のごまかしといった、人間相互の直接的私利私欲のありかたにも風刺の目を向けている。




ボス 1980年




愛の歌 1957年



 今日、浜田知明のような穏やかで優しい人を知ることは、喜ばしく、また畏敬の念を起こさせる経験である。内部において非常な苦痛を味わった人が、同時にこのような平静な感覚を、どうやってもてるのだろうか。多分、その答えは、作品に終始一貫しているテーマへの徹底した凝視と、その経験から回復するための極限の努力にあるのだろう。その厳格さにもかかわらず、作品には何ら残酷さがない。浜田の作品からは、決して大作ではないのにもかかわらず、切実な同情心が放たれ圧倒されるのだ。


 どの分野であれ、日本の現代の芸術家の作品を目にした批評家は、作品の中に日本人としての特質を規定しようとするのが常である。しかし、浜田にとっては、このことは見当違いであり、侮辱に近いものだといわなくてはならないだろう。浜田知明は世界的な芸術家であり、世界的ということでいえば、時の流れが与える洞察力をもって芸術の歴史が書かれるにつれ、さらに世界が彼を重要な存在とすることは疑いがない。」